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第1回ニュージーランドフレンドシップ講座(通産4回)報告



時:2013年6月2日(日曜) 14:00〜16:00

会場:津リージョンプラザ二階第6会議室和室 



タイトル:「僕のニュージーランドとの出会い」

講師:宮本忠(協会会長)



予定時間をはるかに超過し、和室の借用時間まで熱心な話し合いが行なわれた。

僕の外国との初出会いは大英帝国(イギリス)だった。約40年前の早朝、ヒースロー空港に降り立った。タクシーでロンドンのホテル近くまで行き、ハイドパークを横切ってホテルまで歩いた。朝のハイドパークで散歩するたくさんの人と出会った。大きな旅行カバンをもつ、黄色人種の僕たちにもさわやかな、「グッド モーニング」と声がかかる。「これは日本と違う」と驚き感心した。ホテルでしばらく休息をとって、早速、ロンドンの街に飛び出した。紹介されていた朝日新聞ロンドン総局のHさん(後に社長)に挨拶するために。「先ずは、電話しよう」と、赤い公衆電話ボックスに入る。適当な小銭がなく、かけ方もわからない。電話のあくのを待っていた初老のおじさんがいた。途方にくれていたら、初老の叔父さんが自分の小銭でHさんの番号を僕に聞きHさん宅につないでくれた。電話を済ませお礼を言おうとしたら、彼の姿はなかった。「地下鉄で来てください」というHさんの指示があり、道端で地図を見ていたら、青年がやってきて地図を指さしてアドバイスしてくれた。そして地下鉄の入り口まで案内してくれた。これがイギリス到着早々に彼らと直接出合った体験であった。ニュージーランドでもこうした触れ合いはよく起きる。たとえば、イギリス後、30年、クライストチャーチでの経験。レンタカーで温泉郷ハンマースプリングスに行く途中。車がアップアップして動かなくなった。ボンネットを開けたけれど、、あちらの人と異なり、僕は車のメカに触ったことはない。途方にくれていたら、通行中の車が止ってくれ、「どうしたの」と言って点検してくれる。なんと、別々にあと2台の通りがかりの人が診てくれた。「これで少しは動く。小一時間走ると、町の入り口にガソリンスタンドがあるからそこで修理してもらったらいい。電話であなた方のことを伝えておくから」とにこやかに別れた。入り口のスタンドで、おにいさんが待っていてくれた。見知らぬ私たちにたいするこうしたかれらの対応は一体どこからきているのだろう、と訪問するたびに思うのである。



講座は、ここで一区切りして、質問などを受けることにした。質問が次々とでてきた。たとえば、



 1 知的障害のある若者の海外留学について

一般的に言えば、どのような人であっても、海外で留学する意義は大きい。新しい多くの知見によって、
好奇心が刺激され、文化ショックを受けそして視野を拡大することができる。障害者の留学であっても、基本は同じことであろう。



2、ニュージーランドやオーストラリアの魅力について

両国は、ヨーロッパ、特に、産業革命をいち早く成し遂げ、海外に積極的に進出し、英語を世界語にまで仕上げた、
イギリスの底力を背景に、今では、アジア、太平洋の国として果敢に実験的な国造りをしている。
人々は、自由と自己責任を自覚し、自然を愛し、社会性をもって生活をエンジョイしている。 



3、同性婚について

ニュージーランド議会は、2013年4月17日、同性の間での結婚を認める法改正案を賛成多数で可決した。
総督の承認を経て、8月には発効するとされる。アジア、太平洋諸国で同性婚を認めるのはニュージーランドが始めて。
世界では13カ国目。御承知のように、日本では認めていない。なお、ニュージーランド゛は、
1893(明治26)年、世界で始めて女性参政権を認めた国である。

以上



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