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会長の目


「激暑の一こま〜テレビが直撃」  宮本忠



一昨日も激暑でした。その前日、名古屋テレビ局のYさんから、「取材のため明日の正午、お宅に伺いたい」との電話があった。「えっ、正午に」と驚いた。こういう場合、普通、ありえない時間の指定だったからである。その日、11時頃、美しい声のNさんから、「四日市港のポートビルに立ち寄りたいので、1時間ほど遅れます」との電話。「了解しますが、昨日もYさんに話したように、僕のところに来てもらっても大した成果になりませんよ」。今度は、「アナウンサーのKです。40分後に伺います」との男性からの電話。二人ぐらいの担当者が来ると思いつつ冷房のスイッチを昨夏以来始めて入れた。僕は冷房が嫌いで日常、冷房なく汗を流して仕事をしている。



タクシーが玄関前にとまった。Yさんを含む男性3人が玄関に立った。「Nさんは会社に急用ができ、名古屋に帰りました」。ということは4人のチームで来る予定であったということか。タクシーを待たせて取材が始まった。「オーストラリアの魅力はなにですか」から始まり、結構いろんな質問が飛んできた。そして本題に入った。「日本万博オーストラリア館がなくなることについてどう思われますか」。以下のようなことを概略話しました。2008年にわが三重オーストラリア・ニュージーランド協会が主催協会になり、中部地区のオーストラリア協会が四日市港で会議を開いたことがあった。他県からきた協会の人たちにオーストラリア館を案内した。そのときに既にこの館について廃止を含む議論があった。四日市港がシドニー港からの羊毛受け入れ港であり、それが縁で両港が姉妹提携を締結している。しかるに技術革新の流れの中で、四日市港に羊毛がこなくなってしまった。目を中部国際空港に転ずれば、オーストラリアへの直行便がなくなった。さらに、名古屋市にあったオーストラリア領事館が閉鎖された。他方で、羽田空港が再び国際空港としての脚光を浴びている。協会会長として、こうした流れは見逃せない。残念で、さびしい思いもする。



アナウンサーのKさんと僕が話している間に、技術の人やカメラマンがあわただしく妻と写真や資料を検討し、パソコンを操作していた。1時間ほどで取材が終わり、玄関を離れるとき、Kさんが行った。「きょうの夕方のニュースアップで放映します」と。「えっ、なんですって。そんなこと初めて聞いたよ」と僕も妻もあっけにとられた。チームは丁寧にあいさつされ、待たせていたタクシーに乗り、去って行った。







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