JRPS三重オーストラリア旅行後援報告》(その2)
当協会は本年2010年6月、標記旅行を後援、支援し、その企画、同行を行いました。以下、JRPS三重の参加者の方からお寄せいただいた感想文等を順次、掲載いたします。なお、JRPS三重は、日本網膜色素変性症協会三重支部を略したものです。
「オーストラリア旅行〜テロピアパークスクールなどでの体験」
河原洋紀(jrps三重支部長)
テロピアスクール訪問
生徒さんたちとの日本語の会話をとおして、彼らとの交流を持てたらという思いで参加しました。玄関で8年生の生徒さんに出迎えられて教室に入りました。
1限目
私たちのチームは男子生徒が4名のグループでした。まだ幼い子供が話をするぐらいの日本語で、熱心にしゃべってくれました。あまりわかりにくいところは英語でも話しました。彼らは全員日本のまんがに興味があったのでそのことについては盛り上がりました。
柔道が好きでオーストラリアの代表になられている生徒さんがいましたので、柔道の型を一つと思って、一本背負いはダイナミックさを感じるのでそれを皆さんに披露しました。
2限目
マンツーマンでした。女子生徒で両親は中国の北部の出身で時々は故郷に帰られるそうです。
学校に飾られている絵画について、生徒よりリレー方式での説明がありました。
彼らの日本語を聞くということが重点であったみたいで、あまりお話をすることはできませんでした。
授業が終わって、職員室で軽食を先生方としましたが、ここでは先生との交流はありませんでした。
オーストラリアの団体との交流会
キャンベラの盲人協会の方々との交流会をもちました。この交流会は食事をとりながらテーブルごとでの会話で始まりました。宴の途中での挨拶と余興です。
私は英語での挨拶はなれていないので少し単語が出てこないところもありましたが、なんとか無事できました。
@キャンベラ盲人協会 会長のピーターさんとの話題
オーストラリアの人で視覚障害者はどんな仕事についているか?
ピーターさんは弁護士をされてみえます。主に政府関係に関する仕事だそうです。視覚障害者でキャンベラには八名の弁護士がみえるそうです。ユニバーサルデザインなどについて答申案作りなどに参加をされているそうです。
ピーターさんが最後にいみじく言われたことがいまでも脳裏に深く残っています。
「オーストラリアでも、ボランティアで会の仕事をやっている。会員から、いろんな文句がでる。そのときには、ピーターさんはいうそうです。「あなたが会長になってください・・・・」。」
どこでも同じだなあと驚きました。
オーストラリア網膜協会のブラムさんとの話題
オーストラリアの会員数は約700名。本邦では4000名、人口がオーストラリアの六倍なのでこれくらいかなあと感じた。
財源確保はどうしてみえるか?
毎年ふくろうのバッチを販売してそれを収益にしています。
ふくろうのデザインについては、毎年変えておられることと、フクロウは夜よく見えるのでシンボルとされている(網膜色素変性症は夜や暗いところは苦手)。
バリアフリーの視点から
ハード面について
あまり階段はなかった、スロープもしくはリフト(オーストラリアではエレベーターとは言わないそうです)が完備されていました。
点字ブロックはあまりみあたらなかった。階段しかないときは、階段の始まりと終わりだけに点字ブロックがありました。色は黄色ではありませんでした。
トイレで流す場合、タンクの上部の真ん中に大、小の押すボタンがどこでも同じようについていました。本邦みたいに、どこに流すところがついているかをさがさなくてもいい。
ソフト面について
白杖を持っていたらどこでも親切にしていただきました。
友人と雨の中狭い歩道を歩いていたら、私たちが通りすぎるまでまってくれました。
医療制度
だれもがホームドクターを持っていて、そのドクターの紹介状がなければ専門医にはかかれません。一ヶ月以上またねばならないこともあります。
社会一般
オーストラリアで不動産を購入するには外国人が買ってもいい許可(不動産すべてではない)が必要。レストランでアルコール飲料がおいていない店では近くのお酒屋で買って、持ち込みが可能。
以上